神奈川県横浜市鶴見区の浄土宗の寺院 專念寺

〒230-0022横浜市鶴見区市場東中町3-18
045-501-8064045-501-8063
専念寺の歴史

一心山阿弥陀院專念寺「寺史」

当寺は住職不在の時期に什物や主だった史料が散逸したため、内部史料によって裏付けられる寺史は詳らかではありません。したがって、以下の寺史は僅かに残る寺伝『專念寺観音縁起』や外部史料『江戸名所図絵』『新篇武蔵風土記稿』によって紹介したものであることをご承知置き下さい。
富士浅間宮

富士浅間宮本尊

夜行石

夜行石

当寺には富士浅間宮が祀られています。この宮について寺伝は、「天正年間の富士山大噴火の折、飛来した石が夜ごと光を放つので、不思議に思った村人が富士山の元浅間宮に参籠したところ、『この石は弘法大師が四十二歳の時に此処へ参籠した際、厄除けとして納めた石を市場の地へ飛ばしたもので、この石を御神体として祀れば、そこへ一度でも参詣した者は厄難消除無病息災福徳円満吉祥となるであろう。』というお告げを受けた。そこで村人たちはこの石を御神体としてこの地に富士浅間宮を祀った。
その後、この宮は三代将軍家光の信仰を得ることとなり、寛永二十一(1644)年には御供料の奉納を受け代官の地所改めを受けた。」(意訳)と記述しており、往事は信者の持参する土石が積もって高さ二丈余りの山となり、辺りには富士塚(富士見)耕地の名があったと伝えております。
江戸名所図会江戸名所図会 また、当寺には准秩父観音札所十九番の十一面千手観音が安置されています。この観音について寺伝は、「承応年間(1652~1655)、播州網干の修行僧照西(明治の無住時期に当寺を兼務した寺の住職の記録によれば「四世光譽照西」)という者が近江国石山寺の観音に心願あって参籠したところ、その御腹籠で定朝作・紫式部守本尊と伝えられる観音像を得ることとなった。
ある晩、彼はその観音よりお告げを受け、急ぎ江戸へ向って所縁のあった山口屋平左衛門という商人の所へ暫時逗留した。折しも同家では娘が難病に苦しんでおり、彼は早速にこの観音に病気平癒を祈願した。すると、霊験あってその娘は快癒した。更にその観音は、今度は平左衛門の夢枕に立ち、『武州川崎在市場の里にある富士浅間宮は、わが有縁の地であるから、そこへわれを誘引せよ。』というお告げを示現した。こうしてこの観音は、彼らによって当地に移されることになった。
十一面千手観音十一面千手観音 その後、浄土宗総本山知恩院の大僧正が将軍との対顔のため江戸に参向することになった砌、この観音のことを聞き及んでこの草庵に立ち寄り詣で、『これほどの観音を草庵に安置しておくのはもったいない。』と庵号を廃して一時精舎の列に加え、知恩院直末寺として、【一心山阿彌陀院專念寺】の三号を贈った。」(意訳)と記述しております。『江戸名所図絵』には「市場観音」として当寺が挿絵入りで紹介されており、これを見ても実際この観音は大いに人々の信仰を集めたようです。

上記の記録に併せ、『新篇武蔵風土記稿』にある当寺の記述に、「開山明譽、承応三(1655)年正月八日示寂セリ、」とあることから、家光の代の御供料の奉納の折、この地に草庵が結ばれたものが当寺の草創と推察されます。
以上のようにして当寺はその礎が築かれたと推察されますが、その後について寺伝は、「本来が無禄無檀の小院であったため、次第に零落することとなった。が、幸い天保十三(1842)年、十一代将軍家斉の娘盛姫(肥前佐賀城主、松平齋正公御住居様)の信仰を得、仏像の修理・仏具の寄進があり、漸く寺門は隆盛を見るに至った。しかしながら、安政年間に地震(1855)及び大風のため堂宇は大破に及んだので、時の住職達譽覚音は万人講を起こし浄財を積んでこれを再建した。」(意訳)と記述しております。(寺伝の記述はこの年代までとなります。)
その後は、明治29年に達譽覚音上人が遷化し、当寺は一時無住(住職不在)寺となりましたが、明治33年に丈観上人、続いて明治45年には頓譽戒淳上人が住持いたしました。 大正12年の関東大震災では、老朽化の激しかった堂宇は傾いてしまい、住職頓譽戒淳上人は富士浅間宮のあった旧地に寺地を移し、大正15年に寺財を以て本堂を再建いたしました。
浄土宗専念寺 昭和17年頓譽戒淳上人の遷化に伴い專譽博易上人が住持いたし、幸い今次大戦では戦災をまぬがれましたが、庫裡の老朽化が激しかった為、昭和32年に寺財を以て現在の庫裡を再建いたし、更に昭和52年には新たに客殿を新築いたしました。

檀信徒は頓譽戒淳上人が住持した頃(明治末・大正初期)には僅かに一戸でしたが、頓譽戒淳・專譽博易両上人の尽力より現在は百五十戸を数えるまでに至っております。
現在は平成8年の專譽博易上人の遷化に伴い、證譽敬易が住持いたしております。

浄土宗専念寺

所在地
〒230-0022
横浜市鶴見区市場東中町
3-18
TEL
045-501-8064
FAX
045-501-8063
宗旨
浄土宗
専念寺のアクセス案内
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